コロナワクチン12歳未満への接種をどう考える? 公衆衛生の専門医に聞く

公開日: 更新日:

「そもそも論として、ワクチンは感染者を減らすために打ち始めたわけではないことを理解しておかなければなりません。感染予防のためならばまずは大人が感染経路対策をしっかりした上で子供の対策ではないでしょうか」

 不特定多数の人と触れ合い、感染しやすいのは大人だ。家庭内では大人から子供にうつることが多い。それはインフルエンザなどで立証されている。それなのに、子供が家庭内の高齢者にうつしてしまうのが心配だからワクチンを打たせるのはどうなのか?

「家庭内感染でいえば、たとえばお母さんがマスクなしでしゃべりながら調理し、飛沫が料理に付着する。火を通している時はよいが、火を通さない料理を食べさせる時はしゃべらないで調理をし、小分けにして出す。そうした丁寧な感染予防が一番なのに、それを全部ワクチンに背負わせようというのはどうかと思います」

 だからといって全員が接種することは必要なしとは言えない。

「中にはワクチンが必要な子供もいるし、基礎疾患があるが故に必要なワクチンが打てない子供もいる。死なないためのワクチン接種が必要なのはどんな子供で、必要だが打てない子供はどうするかを医療関係者に個別に相談することが大切です」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…