腰(上)脊柱菅狭窄症を治すための簡単体操 整形外科医が考案

公開日: 更新日:

「脊柱管の狭窄を招く原因として、体の老化のほか、姿勢の悪さや骨格のゆがみ、腰椎を支える腰周辺の筋肉の硬直や衰えなどが挙げられます。その原因にアプローチせず、神経へのダメージを蓄積させてしまうと、たとえ手術で神経への圧迫を取り除いたとしても、神経自体が回復しなくなってしまいます。そこで着目するのが運動療法です。当院では患者さんに必ず、脊柱管を広げて痛みやしびれを緩和する体操を指導し、毎日実践してもらっています」

 竹谷内院長が考案した簡単体操は、「脊柱管が狭められることで発症するなら、脊柱管を広げればいい」という考え方がベースにある。

 狭くなった脊柱管を広げることで神経の圧迫を軽減し、その間に傷んだ神経を徐々に回復させるのだ。また、動かしにくかった腰の可動域が広がるといった効果も期待できる。

 簡単体操は数種類あるが、その一部を紹介する。やり方はこうだ。

■膝抱え体操

 横向きの姿勢で寝て、膝を抱えて腰を丸める体操。片側の足にだけ症状がある人は、症状がある側の足を上にして行う。①両膝を曲げて横向きに寝る。頭は枕で高さを調節。②両手で両膝を抱えて胸に引き寄せる。③上半身を丸めて胸を膝に近づける。腰を大きく丸めて脊柱管を広げることを意識する。④両手を膝から離して力を抜く。この姿勢で2~3分キープする。この体操を1日に数回を目安に行う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…