新大陸の血液型は「天然痘」で決まった インド研究で明らかに
このインドの研究を受けて、アイスランドの血液型に関する仮説も提案されています。アイスランドの住民の祖先は、主にノルウェーなど北欧から渡ってきた人々です。北欧ではA型が4割以上を占めているので、当然アイスランドでも同じような割合になるはずです。ところが実際にはO型が6割近くを占めており、A型は3割にとどまっています。
その原因が天然痘だというのです。アイスランドには教会の記録が古くから残っていて、1240年から1839年までに21回の天然痘の流行があったことが分かっていますし、毎回の死亡率も記録されています。そのデータをもとに解析すると、いまの血液型の割合がうまく説明できるそうです。