男性不妊の精子判別補助AIの実力 感度99%、陽性適中率92%

公開日: 更新日:

 AIによって選別された精子は、具体的にはこう表示される。顕微鏡を通して精液を見ると、動いている精子が数多く観察できる。

 そこに精子判別補助AIのシステムを連携させると、AIがそれぞれの精子の頭部、頚部の形態を解析して、良好の形態の精子は「青枠」で、不良な形態の精子は「赤枠」で表示される。

 精子の運動性能は、精子が前進すると軌跡が黄色いラインで表示される。その軌跡および色(速度)から、精子の前進運動率の高さなどの判断材料になる。これらの表示のアシストによって、胚培養士の精子の選別作業がスムーズに行えるようになるわけだ。

 同社はAIシステムの最適な活用方法について検討を進めているという。

「精子判別補助AIの一番の目的は判別精度の均質化ですが、胚培養士スタッフの作業負荷軽減にもつながります。顕微授精をサポートする弊社の技術が、患者さんのお役に立てればと願っております」

 早期の実用化に期待したい。

【連載】コロナ禍でも注目 最新医療テクノロジー

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動