疲れ・むくみ・こむら返りに潜む「足の病気」 コロナ禍だからこそ注意
悪化した時や完治のためには手術をすることになり、原因となる血管をレーザー治療や医療用接着剤で閉塞させる、こぶ状の静脈瘤に硬化剤を入れて固めて消失させる、などの方法がある。
この病気が厄介なのは足の血管が浮き出たり、こぶのようなものができなければ大丈夫だと言えないことだ。
「見た目は普通に見えても下肢静脈瘤だった、というケースもよくあります。それを見分けるために重要なのは『むくみ』です。誰でも長時間同じ姿勢を取っていたり、立ちっぱなしだったりすればむくみが表れますが、通常は一晩寝れば治ります。しかし、そうでなかったり、片側の足だけがむくんだりしていれば病気を疑った方がいいかもしれません。慢性化したむくみには、心臓、腎臓、肝臓などの病気が隠れているケースもあります。その鑑別のためにも早めの診察が必要です」
■突然死の原因になるケースも
一方、DVTは体の深部に位置する静脈の中で血液が固まってしまう病気。自動車や飛行機に長時間同じ姿勢で座っている時に発症することが多い。通常は足に起こるが、血栓がはがれて肺に到達して重篤な症状を起こし、最悪、突然死することが知られている。