疲れ・むくみ・こむら返りに潜む「足の病気」 コロナ禍だからこそ注意

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「この病気の特徴は片足が腫れて痛みを生じ、肌の色が変わることです。安静時でも痛みますが、歩く時はさらに強くなります。ただし、この病気もまったく痛みのないケースもあるため簡単に判断できません。そのため、診察には下肢全体の腫脹など臨床的特徴をスコア化した『Wellsスコア』と、『Dダイマー』と呼ばれる血栓が分解された時に出る物質の数値が欠かせません。また、実際に血栓の有無を調べるために静脈の超音波検査を行います」

 人によっては血栓が腹部や肺にまで及んでいる場合がある。その時には造影剤を使ったCT検査を行うこともある。

「いずれにせよ、新型コロナ禍でじっとしている中高年は下肢静脈瘤やDVTを発症したり、進行している可能性は高いと見た方がいいでしょう」

 気になるのは足の血管病を持つ人が新型コロナ感染症に感染した時の影響だ。当初、「新型肺炎」と考えられてきた新型コロナ感染症だが、実は血管の病気であることが明らかになっており、重症化の時に顕著に出るという。実際、新型コロナ感染症が重症化すると、これまでの感染症にはあまり見られないDVTに加えて、脳梗塞心筋梗塞、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、播種性血管内凝固症候群(DIC)、静脈血栓塞栓症(VTE)などの循環器疾患を同時多発的に発症することが多く、重度の血管内皮障害を伴うことが報告されている。

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