血糖値(上)過去3年分のHbA1C数値が上昇傾向なら要注意

公開日: 更新日:

■破壊されたβ細胞は元に戻らない

 糖尿病が他の病気と違うのは、薬で血糖値を正常な範囲内に戻すことはできるが、インスリンを分泌する膵臓のβ細胞の働きそのものを元に戻すのは困難なところ。予備群から糖尿病に進んでしまうと、一生、糖尿病と闘うことになる。つまり、治療し続けなければ、再び高血糖を引き起こし、合併症を発症するリスクが生じるのだ。

「多くの人は健診の空腹時血糖値とHbA1cの値が基準値内に収まっていれば、『ああ、大丈夫だ。よかった』と、安心してしまって数値をじっくりと検討することはありません。しかし、しっかりと数値を確認してほしいのは、むしろ基準値に収まっている人です。昨年、一昨年と過去3年分くらいの結果と照らし合わせて、ジワジワと数値が上昇していれば危険が迫っていると考えなければいけません」

 食品には血糖値を上げやすいものと、いくら食べても上がらないものがある。その違いを正しく知っておくことが、血糖値を低く維持するために重要になる。しかし、いまだに肉や肉の脂身が血糖値を上げると信じている人がいる。それが大きな間違い。血糖値を上げるのは糖質を多く含む食品で、主に次の4種類になる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差