著者のコラム一覧
大橋直樹「東京外科クリニック」理事長

日本外科学会認定外科専門医、全日本病院協会認定臨床研修指導医。東京外科クリニックグループでの日帰り手術の件数は2022年4月末日時点で3101件。

脱腸手術は切開ではキズは3~5センチだが腹腔鏡なら3~5ミリ

公開日: 更新日:

 外科医は腹腔鏡のカメラで撮った映像をテレビモニターで確認しながら、別の2つの穴から入れた棒状の手術機器を操作し、お腹の中からメッシュで穴を塞ぎます。

 前述のように、腹腔鏡手術では3~5ミリの穴しか開けません。切開手術とは比較にならないほど小さなキズで済むため、日帰りが容易となるのですが、それでもメッシュの大きさによっては、腹部のキズが大きくなるという問題がまだありました。

 それを私たちはさらに小さなキズでメッシュを挿入できるシステムを発明し、2017年には特許も取得しています。

 そんな日帰り手術が年々患者さんにとってより身近になってきているということを、ある60歳代の患者さんが口にした印象深い言葉を聞いて、改めて実感できました。 

 この患者さんはかつて、腹腔鏡手術とは違う開腹手術を経験された方でした。

「5年前にほかの病院で、左下腹部の切開手術を日帰りで受けたのですが、その帰宅途中から術後1週間は痛みとの闘いでした。そのときの経験から痛みを少しでも軽減したいと思って腹腔鏡手術でお願いしました。おかげで術後1時間半くらいの休みで、安心して帰宅できました。5年前に感じた痛みが嘘のようです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  2. 2

    下半身醜聞・小林夢果の「剛毛すぎる強心臓」…渦中にいながら師匠譲りの強メンタルで上位浮上

  3. 3

    協会肝いりゲームアプリ頓挫の“張本人”は小林浩美会長…計画性ゼロの見切り発車で現場大混乱

  4. 4

    長山藍子のおかげでわかった両眼のがんを極秘手術

  5. 5

    「ホラッチョ!」「嘘つき!」とヤジられ言葉に詰まり、警察に通報…立花孝志はミルクティーが手放せず

  1. 6

    フジテレビの資金繰りに黄信号…9割超もの広告スポンサー離脱、CM再開も見通し立たず

  2. 7

    なぜ姉妹曲「2億4千万の瞳」と売り上げで3倍もの差がついてしまったのか

  3. 8

    備蓄米放出でもコメ高騰は抑えられない!「コシヒカリ」応札集中確実…得をするのは自民の“大票田”のみ【上位10品目リスト付き】

  4. 9

    「あの無口な少年が…」佐野海舟の下半身醜聞に母校関係者は絶句、その意外すぎる評判

  5. 10

    高石あかりって誰?→「御上先生」で知名度爆上がり 次の次の朝ドラヒロインの魅力は「アポロの歌」でも“予習”可能