短時間で手術を終わらせるために患者さんの理解と協力も必要
日帰り手術の専門院である当院は、一般的な病院より「患者さんの時間を無駄にしたくない」という思いが強い。一方、大きな病院で時間も人手もかけて入院をするのが当たり前と考えている人にとって、日帰り手術と聞いても、いまひとつピンとこない方もいるでしょう。
そこで、日帰り手術を受けるための患者さんの準備や、手術当日の一連の流れを具体的に伝えたいと思います。
最初の患者さんの来院で、「手術前問診」を行います。アレルギーの有無、いま服用している薬、1カ月以内に予防接種を受けた場合はその種類、過去に麻酔を受けたことがあるかないか、ある場合に何か問題があったかなどを伺います。女性の場合ですと、ピルの内服の有無も要チェック項目。服用されている方は手術前の1カ月は休薬しなくてはなりません。必要事項を確認したら、手術日を決めます。
そして、いよいよ手術日。当日は術衣に着替えて、点滴を開始します。次に麻酔科医師の説明を受けた上で同意書にサインして手術室へ移動します。
そこで麻酔を含め約1時間30分ほどの手術を受けるわけです。術後は水分摂取をして、痛み止めの内服薬を飲み、帰宅となります。この間、3時間ほどです。