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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

6月はプライド月間だが…米南部で強まるLGBTQへの医療差別

公開日: 更新日:

 実はフロリダ州ではこれに先駆け、通称「“ゲイと言うな”法」が成立していました。これは小学校3年生以下のジェンダー教育を禁止し、図書館からLGBTQに関する本を撤去するというものです。幼い頃の教育が性的志向に影響するのではという親の懸念が、こうした法令に反映された形です。

 実はこれはフロリダ州に限ったことではなく、アラバマ州でも同様の法律が成立、テキサス州やオハイオ州などでも同様の法案が提案されています。こうした保守共和党が優勢な州でLGBTQへの締め付けが強まり、リベラル民主党が強いニューヨークやカリフォルニアなどと強い対比を見せています。

 その背景には、極端に分断した今のアメリカでは、銃規制や人口妊娠中絶問題などと同様に、LGBTQの権利も政治問題になっているという現実があります。 

 特に共和党の政治家にとって、LGBTQの権利の拡大を快く思わない保守層の票を集めるのに、こうした法令や措置が役に立つと考えられているからです。

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