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西本真司西本クリニック院長

医師になって34年。手術室麻酔、日赤での緊急麻酔、集中治療室、疼痛外来経験後、1996年6月から麻酔科、内科のクリニックの院長に。これまでに約5万8000回のブロックを安全に施術。自身も潰瘍性大腸炎の激痛を治療で和らげた経験があり、痛み治療の重要性を実感している。

星状神経節ブロックで視床下部の血流が改善され免疫系も正常に

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 一方、抗体など作らなくてもいいのに作ったり、反応し過ぎたりするのが「過剰反応」で、対外からの抗原(花粉やダニ、化学物質、環境ホルモンなど)に対する過剰反応が、喘息(ぜんそく)、花粉症、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患になります。

 そして、体内にある組織に対して、それを異物(抗原)と錯覚し、誤って抗体を作る過剰反応が自己免疫疾患といえます。それが関節中心に反応したのがリウマチであり、大腸粘膜なら私が体験した潰瘍性大腸炎となります。

 これらの治療には、副腎皮質ホルモン(ステロイド)が症状を和らげますが、対症療法にしかならないこともわかっています。一方、星状神経節ブロックや頚部硬膜外ブロックの治療を行うと、中枢である視床下部での血流が改善され、免疫系も正常に働きます。私は、神経ブロック治療が難病や原因不明の病気で悩んでいる患者さんにとって希望の持てるものになると考えています。

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