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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

遠のくシルバーシート…将来的に高齢者は「75歳」からになる

公開日: 更新日:

 そんな政府の動きと前後して、日本老年学会と日本老年医学会が共同で、次のような新区分を提案しています(2017年)。

■65~74歳 准高齢者
■75~89歳 高齢者
■90歳~  超高齢者

 高齢者の健康や医療の専門家集団が、公式に「高齢者は75歳以上」と言い出したのですから、外堀は着実に埋まりつつあると思ったほうがいいでしょう。いま50代の人は70歳まで、40代の人は75歳まで働き続けるのが当たり前になってくるはずです。

 いや、すでにそうなりつつあるのです。総務省の統計によれば、2017年における高齢者(65歳以上)の就業率は、日本が主要国の断然トップで23.0%でした。いまや高齢者の4人に1人が仕事をしているわけです。70歳定年は、すぐそこまで迫っています。

 もちろん、できるだけ長く仕事を続けたいという人も大勢いますから、定年延長自体が悪いわけではありません。しかし働き続けるためには、健康を維持する必要があります。また仮に「高齢者は75歳から」と決めたとしても、それ以前に体力や気力がなくなってしまっては、あまり意味がありません。その点はどうなっているのでしょうか。

【連載】データが語る 令和高齢者の実像

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