緩和病棟を辞めて地方の実家に帰った医師から手紙が届いた
最近の報道では、コロナウイルス感染者が増え、WEB診療、発熱外来、防護服、訪問診療など、ヘルパーさんたちも大変そうです。いまや職員が足りなくて大変なのに、私は現場から逃げてしまいました。この大変な時期に逃げてしまって、残されたスタッフの方にはとても申し訳なく思っております。
でも、あの時、自分の心が追い込まれていて、人から離れて生きていくしかなかったのだと思っております。なんとバカなと言われそうですが、「人間って何なのだろう? 命とは何なのだろう? それを考えるのが人間の生きる究極の目的ではないのか?」──ずっとそんな自問自答をして、今でもぐちゃぐちゃ考える毎日です。
それでも、神様も、仏様も、居るかどうか分かりませんが、体が健康であることには感謝しなければならないと思っております。勝手に、ひとり、現場から逃げてしまいましたが、先生には、どうしてもお礼の手紙を書かなければならないと思っていました。
ありがとうございました。
支離滅裂な文となりましたが、元気で生きています。ごめんなさい。私はもう、医療者ではありません。