石川県旧中島町で採れる「中島菜」に血圧上昇抑制効果の期待
石川県能登半島のオーベルジュ「ヴィラ・デラ・パーチェ」で出てきた一品が、「中島菜」という葉野菜を使った料理。店に向かう途中、電車の乗り換えで降りた七尾駅近くの店でも、中島菜を使ったケーキが売られていた。中島菜とは?
「中島町で栽培されている野菜なので、この名前なんですよ。家庭では、おひたしなどにして食べたりしますね」とソムリエさん。中島町は2004年10月1日、七尾市、田鶴浜町、能登島町と合併し、現在は七尾市となっている。
この中島菜、あとで調べてみるとなかなかすごい野菜だった。ツケナ類の一種で、主な出荷時期は春先。葉に刻みがあるのが特徴で、独特のほろ苦さと辛みがある。石川県旧中島町では明治時代から栽培されていたとか。
石川県立大と石川農研の研究で、中島菜には「アンジオテンシンⅠ変換酵素」を阻害するペプチドが含まれていることが確認されており、それによって血圧上昇抑制が期待できるのだとか(能登野菜振興協議会事務局のHPから)。
「ヴィラ・デラ・パーチェ」では、七尾湾やその周辺で採れる巻き貝の赤西貝という食材も知った。コリコリした食感で癖になる。あまりほかに出回ることがない貴重な貝。金沢に戻って寿司屋で頼んだら、手のひらにのるくらいのほんの少しの量なのに結構なお値段で、驚いた。 (和)