著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

タレント休井美郷さんは子宮頚がんの前段階…原因となるHPVはセックスで男性にも感染する

公開日: 更新日:

 タレントの休井美郷さん(32)が、自らのユーチューブチャンネルで子宮頚がんの前段階であることを告白したことが話題を呼んでいます。「『もうあと半年遅かったら……』って先生に言われたときは、怖すぎて本当に一瞬真っ白でした」と、診断当時はかなり落ち込んだようです。

 子宮頚がんは、30~40代に発症のピークがあります。英語でマザーキラーと呼ばれるゆえんですが、男性も他人事ではありません。

 子宮頚がんはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因です。その感染ルートはセックスですから、女性だけでなく、当然男性も感染します。

 では、男性がHPVに感染すると、どうなるかというと、陰茎がんや肛門がんのほか、性感染症の一つの尖圭(せんけい)コンジローマになります。男女共通の病気として、最近は中咽頭がんが急増しているのです。

 ここまでの説明で気づいた方もいるでしょう。これらの病気は、HPVがセックスによって体のどこに感染するかという感染部位の違いに集約されることが分かると思います。

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