梅雨に悪化…不快で眠れない「むずむず脚症候群」を改善したい
■冷凍した缶飲料で直接冷やす
また、不快感の症状は血流が良くなると悪化しやすいというから、日頃からアルコールやカプサイシンの摂取は控える必要がある。湿度や気温の高さも血流は促されやすい。梅雨から夏の時期は常に除湿機を稼働させて部屋の湿度を40~70%に保ち、除湿機がなければエアコンのドライ機能で部屋全体の湿度を下げておくと症状の悪化を防げるという。
「寝具にも気を配ってください。タオルケットに比べて羽毛布団は、敷布団との間の湿気を吸収するといった研究結果があります。可能であれば、夏場も薄い羽毛布団を使用すると中途覚醒を防げ、不眠の症状も改善されていきます」
就寝中に不快感で目覚め、なかなか寝付けない場合には、脚を直接冷やすのが効果的だ。事前にコーヒーやお茶などのミニ缶飲料を2本冷凍しておき、寝る際に枕元へ缶を入れた洗面器とタオルを置いておく。目が覚めてしまったら缶をタオルで拭いて、寝た状態のままふくらはぎなどの下で缶を1分程度転がすと、皮膚温が低下して不快感が消える。
「不眠の症状から睡眠障害を疑い、自己判断で睡眠薬を服用すると、悪化して脚だけでなく腕や顔まで不快感が広がる危険性があります」
就寝時、脚に思い当たる不快感があれば、早期に専門医を受診したい。