食品業界注目の「サゴヤシ」は何がすごいのか 忍び寄る「食糧難」の救世主?

公開日: 更新日:

「サゴヤシは1本あたりおよそ200㎏を超えるデンプンを蓄積し、1ヘクタール当たり20トン以上のデンプンの収穫が可能とされる作物です。他の植物が生息できない、泥炭湿地で育ち粗放な管理で栽培が可能なうえ、世界では220ヘクタールで生育するうち10%程度しか使われていない。そのため、栽培、収穫、輸送の研究を進めれば、この低利用・未利用作物が食糧難時代の救世主になるのでは、と期待されているのです」

 サゴデンプン100g当たりのエネルギーは、精白米飯の約3倍、トウモロコシの約4倍。インドネシアではすいとん状、パプアニューギニアではパンケーキ状などに利用されていて、年間2万トンを輸入する世界最大の輸入国・日本では加工デンプンがうどんなどの打ち粉として使用され、年々その用途が広がっているという。

「サゴデンプンはタンパク質がほとんど含まれていないため、低アレルゲン素材としての活用が期待されていて、グルテンフリーの麺などにも使われるようになっています。最近では、欧州などでもサゴヤシデンプンが注目され、パスタの原料としての輸入相談が寄せられています。まとまりやすくて、べたつかないことから、喉に食べ物が詰まりやすい高齢者や乳児の食べ物としての開発利用も進んでいます。また、食物繊維のように小腸で吸収・消化されず、大腸まで届いて善玉菌のエサになるため便通の改善になることがわかっています。しかも原産地では食後血糖値が急上昇しにくい食材とされているのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  2. 2

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  3. 3

    今田美桜「あんぱん」に潜む危険な兆候…「花咲舞が黙ってない」の苦い教訓は生かされるか?

  4. 4

    柴咲コウの創業会社が6期連続赤字「倒産の危機」から大復活…2期連続で黒字化していた!

  5. 5

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  1. 6

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 7

    世耕弘成氏「参考人招致」まさかの全会一致で可決…参院のドンから転落した“嫌われ者”の末路

  3. 8

    「羽生結弦は僕のアイドル」…フィギュア鍵山優真の難敵・カザフの新星の意外な素顔

  4. 9

    「フジテレビ問題」第三者委員会の報告会見場に“質問できない席”があった!

  5. 10

    「Nスタ」卒業のホラン千秋にグラビア業界が熱視線…脱いだらスゴい?