入浴は危険だったが…やりたいことを最後までできて良かった
緊急電話を受け、私も他のスタッフと共に急ぎ駆け付けました。診断の結果、慢性閉塞性肺疾患が死因と判明。地元の警察署、そして離れて暮らしている娘さんに説明をしました。
「お風呂が原因ですか?」(娘)
「私たちも1人で入浴は危険だと言ってきたんですが……。しかし本人の希望でやりたいことを最後までできたことはよかったです」(私)
「ありがとうございました」(娘)
体調が悪くなった患者さんの生活の中には、危険が潜んでいることがあります。それでも自宅で暮らしを営むことは、それを望む患者さんにとって必要であり、生を全うすることなのではないでしょうか。