流行性角結膜炎ってどんな病気? 全国の学校で感染症が大流行
■大人も職場に行けなくなる
感染症発生動向調査週報速報データ(IDWR)第40週(23年10月2~8日)によると、咽頭結膜熱の全国の観測地点の総報告件数は5854件。定点当たりの報告数は1.87件となっている。前週はそれぞれ5698件で1.81件、前々週は4126件で1.31件であり、じわじわと増えているのがわかる。
一方、流行性角結膜炎の定点当たりの報告数は0.89件と流行の目安となる1に迫る勢い。前週、前々週はそれぞれ、0.89件、0.68件とこちらも徐々に増えている。
「流行性角結膜炎や咽頭結膜熱を引き起こすアデノウイルスは感染者の便や飛沫にウイルスが含まれます。そのため、急激に感染者が増える可能性があり、注意が必要です」
流行性角結膜炎と咽頭結膜熱は学校保健安全法で学校感染症に指定されている。そのため感染すると、他の人に感染させないよう、一定期間登校できなくなる。
「流行性角結膜炎は医師の許可が下りるまで、咽頭結膜熱は主要症状が消えて2日経過するまで出席停止となります。お子さんがいるご家庭はとくに注意が必要です」