高血圧専門医が教える「絶対に失敗しない減塩法」我慢するのはたった1週間
「限りなくゼロに近い塩分量の食生活を送っていると、わずか1週間であっても、元の食生活に戻った時、これまで当たり前のように食べていた料理をしょっぱく感じます。『反復1週間減塩法』を経験した患者さんは、皆そう言います。ただ、最初のうちはすぐに元の味付けに戻ってしまう。それでいいのです。この減塩法を何度も繰り返していると、確実に少ない塩分量の食事で満足できる体に変わります」
渡辺医師の外来に通っていない人は「蓄尿検査」で塩分摂取量を確認できないわけだが、それを除けば、「反復1週間減塩法」はだれにでも行える方法だ。
「塩分を含む調味料を一切使わないなんて、どうすればいいの?」と思った人もいるかもしれない。塩、醤油、ソース、ポン酢、マヨネーズ、味噌……などを使う代わりに、カラシ、唐辛子、こしょう、わさび、山椒、生姜、ニンニク、酢、レモン汁、ごま油、オリーブオイルなど、スパイスや薬味、酸味、香り高い油を使う。それらで物足りなさを打ち消すのだ。やってみると「なるほど」と思うはず。
ちなみに記者は、普段から醤油やソースなどほぼ使わない。豆腐には鰹節とおろし生姜があれば十分だし、納豆もオリーブオイル、七味、海苔、ゴマでおいしくいただいている。
お好み焼きは七味、青のり、鰹節で大満足。一方、回転寿司屋で食べると、醤油を使わずとも、食後、喉が渇いて仕方ない。ここまで体が変貌すれば、減塩に対し怖いものなしだ。