尿漏れの対策で特に重要なポイントは「生活の見直し」と「行動療法」
日本排尿機能学会が20年ぶりに下部尿路症状の疫学調査(20~99歳の男女各3000人が対象)を実施。それによると、下部尿路症状が見られる過活動膀胱は40歳以上の13.6%を占めた。
下部尿路症状とは「おしっこを我慢できない」「漏らしてしまう」「出し切ったと思ったら、その後チョロチョロ尿が出る」「夜、トイレで目が覚める」「排尿回数が多い」など。
過活動膀胱はこれらの症状のうち、尿意が急に強くなる「尿意切迫感」があり、さらに頻尿と夜間頻尿、あるいはそのどちらかを伴う。時に失禁してしまうこともある。
男性では前立腺肥大が原因になることが多く、女性では出産時や潜在的な骨盤底筋の損傷が原因で起こることが多い。
前出の疫学調査の結果では、過活動膀胱によって尿失禁を経験した人は70.6%。
「一方、過活動膀胱と定義された回答者のうち、医療機関を受診している人は男性20.6%、女性10%でした。20年前にも同様の調査を行ったのですが、その時の受診率と比較して改善していませんでした」