尿漏れの対策で特に重要なポイントは「生活の見直し」と「行動療法」

公開日: 更新日:

 こう言うのは、日本排尿機能学会理事長として疫学調査を行った、日大板橋病院病院長の高橋悟医師(医学部泌尿器科学系主任教授)。

 過活動膀胱はQOL(生活の質)を阻害するばかりか、近年はフレイルや認知機能低下との関連も示唆されている。“おしっこの問題”を抱えていると外出を控えがちになるからだ。

 さらには長期間放置すると膀胱の筋肉の力が低下。たまった尿をすっきり出せなくなったり、尿意を感じにくくなったりする。結果、膀胱に尿が絶えずたまり、細菌感染症や腎機能低下を招く。

「過活動膀胱の診断は泌尿器科で行いますが、痛みを伴う検査はありません。問診後の主な検査は、尿検査、腹部超音波検査です。“年のせいだから”“診察が恥ずかしい”と思わず大事に至る前に受診をしてほしい」(高橋悟医師=以下同)

 なお、腹部超音波検査は診断に直接関係するものではなく、適切な治療方針を立てるために行う。膀胱に尿が残っている場合、慎重に使用しなければならない薬があるからだ。

肥満女性は体重3~5キロ減で有意に改善

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇