40%が3年以上痛みを抱える「五十肩」…4つのポイントだけ押さえれば対策はOK
肩関節周囲炎などで肩関節に炎症があれば、炎症と痛みを和らげるために肩関節に注射をする。
「肩の炎症が強い場合、ステロイドが非常に効果的です。肩関節内への注射なので、全身への影響は少なく、副作用の心配は少ない。受診した医師からステロイド注射の提示がなければ、ぜひ相談してみてください。ただし糖尿病の方は、ステロイドには血糖値を上昇させる作用があるため、注意が必要です」
④【一方の肩が五十肩になったら、もう一方の肩の五十肩対策を】
「一方の肩が五十肩になったら、もう一方も五十肩になる人が20~30%という統計があります。ただ、医療機関を受診した人を対象に調査した結果なので、実際はもっと多いでしょう。右(左)側が五十肩になったら、左(右)側がなる可能性も高いと考え、右(左)側の五十肩対策で効果があった運動やストレッチを予防的に行う。左(右)側に痛みが出始めたら、生活に支障が出る前に速やかに専門医の治療を受けましょう」
なお、糖尿病がある場合の五十肩の発症率は高く、有病率は10~20%。「糖尿病なし」と比較して4~10倍確率が高くなるといわれているので、対策をしっかり頭に入れておきたい。