急に首も痛くなり上下左右に首を振ることもできなくなった

公開日: 更新日:

 診察した結果は、主病名は脊柱管狭窄症であり、副病名としては椎間板変性症となりました。

 さっそく4椎間に対して特殊なゲルを注入するセルゲル法を施行し、硬膜外に抗炎症や抗アレルギーの効果のあるデカドロンと、局所麻酔薬であるリドカインなどを注入して治療終了としました。

 治療して1週間目にはあまり変化はありませんでしたが、1カ月後には腰の重さは感じながらも、改善している実感が持てるようになったという報告でした。ですが毎晩飲酒をするためか、朝起きると腰が重たいともいいます。

 それでも痛み自体はおさまり、3カ月後には1日に1万2000~1万5000歩も歩けるまでに回復。さらに半年後にはそんな腰の痛みはなくなったといいます。

 ただこの方の場合、時に過度な歩行を行いがちで、歩行後の疲労感からくる腰痛もあるため、極力無理のない歩行をお勧めしたのでした。

 そして1年後の現在は、前日にお酒を飲みすぎたり、気圧の変化などにより翌日の起床時に腰の重たさを感じることはあるものの、痛みに発展することはなく、すっかり安心できるようになり、とても感謝しているとのお言葉をいただいたのでした。

 腰痛といってもさまざまな原因が関わりあっています。それは時にその方の生活習慣が原因かもしれません。ご自身の生活が果たして腰に優しい生活かどうかを振り返ってみることも大切なことでしょう。

(ILC国際腰痛クリニック東京・簑輪忠明院長)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…