若い頃からの腰痛が悪化…痛み止めも効かなくなった
我々のクリニックのところに相談に来られる患者さんは、年齢やその事情、そして腰痛の原因や状態もさまざまです。
ただ、よくあるのが、現役世代に腰痛を発症し、その時に施術などの対処を行ったものの完治にはいたらなかったというケース。多少は我慢できる程度に症状が軽減したため、そのままにして過ごしてきたが、やがて年齢を重ねるうちに再び以前よりも悪化した状態となり、痛みやしびれが出てきた──。こう訴える方はかなりいます。
我々のクリニックを紹介するある雑誌記事を見て来院された79歳の女性もそうでした。
「鈍い痛みは30~40年前からあったんですけど、2年ほど前から急にしびれや痛みが出てきまして。藁にもすがる思いで……」
症状を伺うと、長時間座った後に立ち上がった時や、歩いている時などに、両足の裏にしびれが生じるとのこと。
7年前には脊柱管狭窄症の診断を受け、手術のご経験もあるのですが、それでも完治することはなく、症状が出て我慢できなくなると痛み止めを内服するようになったといいます。しかし、その痛み止めも次第に効かなくなっていき、いよいよなんとかせねば、という症状となったのでした。