皮膚に現れた「できもの」の正体(2)【粉瘤】悪性ではないが生活に支障が出る

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 年を取ると体にいろいろとガタが出始める。中でも中高年の男性に多い病気のひとつが「粉瘤」だ。「アテローム」とも呼ばれ、毛穴が詰まることがきっかけで腫れて炎症を起こしていく。いわゆるニキビが大きくなったようなもので、小さいうちはニキビ、大きくなると粉瘤と呼ばれる。

 皮膚腫瘍外科指導専門医で「あきおか形成外科」(大阪府高槻市)の秋岡二郎院長はこう話す。

「昔話の『こぶとりじいさん』は、この粉瘤ができた老人がモデルではないかと言われています。当院で診た粉瘤の中で最も大きいものだと、直径10センチもありました。悪いできものではないのですが、放っておくとQOLが低下して大変なことになります。化膿してパンパンに腫れるうえに痛みが出ますから、皆さん病院に飛び込んで来られます」

 ニキビの段階では自然に小さくなるケースもあるが、2センチを超えると小さくなることはほぼないため、病院で処置してもらったほうがいいという。大きくなって化膿している場合、2回に分けての手術が必要になる。まずは切開して化膿した膿を出す。後日、できものが縮んだ後に皮膚の下の「袋」を取り出す。袋を取り出せば「治った」=「寛解」となる。

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