「医師の働き方改革」で従来の医療サービスを受けられない可能性も
実際、地方のある病院は救急搬送の受け入れを縮小し、救急の患者は40分以上かかる隣県の病院まで搬送してもらうという。
「患者側は、今回の改革によってこれまでのような“コンビニ的”な医療サービスを受けられなくなる可能性があると想定して対策を講じておきましょう。まず、持病がある人や高齢者は信頼できる主治医を持っておくことが重要です。何かあれば高度医療を受けられる大病院にスムーズに紹介してもらえます。また、定期的に精密な人間ドックなどを受け、自分の健康状態を把握しておくことも大切です。これらのデータがあれば主治医は重病予防のための対策を打てます。普段から持病をきちんと診てもらっていれば、急病で高度な医療処置が必要になるリスクが減りますので、限られた搬送先を探すケースが少なくなります」
医師の働き方改革に合わせ、患者側の心構えも改めておきたい。