動けなくなってインスタで助けを…ボディービルダーの渡辺和也さんギランバレー症候群を語る
渡辺和也さん(ボディービルダー/26歳)=ギランバレー症候群
もう完治はしているんですけど、いまだに握力が以前の50%程度しかありません。でも握力ゼロの時もあったので、ずいぶん回復したほうです。
「ギランバレー症候群」は一般的に食中毒がきっかけで起こり、末梢神経に障害が出る病気です。僕の場合はカンピロバクターというウイルスで食中毒を起こし、免疫システムがウイルスを攻撃してくれたものの、ウイルス以外にも攻撃を続けて末梢神経まで傷つけてしまい、最終的に歩けなくなりました。
食中毒の症状が出始めたのは昨年11月ごろでした。1日10回ぐらいトイレに行く状態になったのです。1週間後、お腹の症状が治ると、今度は徐々に筋力の低下を感じるようになりました。でも、10月にボディービル大会が終わったばかりだったので「疲労かな。そのうち治るだろう」と考えていました。
さらに1週間もすると日常生活に支障が出るレベルで悪化していました。なんとかパーソナルトレーナーの仕事は続けていたのですが、ある日、午前の仕事が終わった帰り道で急に立てなくなってしまったのです。外のベンチで動けなくなりました。どうしたらいいのかわからなくなって、インスタグラムのストーリーに今の自分の状況をアップして助けを求めました。