小児性愛症は治療が必要(1)パートナーとのセックスレスが目覚めるきっかけに
「発達障害の特性によりコミュニケーション能力が低く、同世代の異性と交流の難しさを感じている人が、教員になって児童と触れ合う中で自分に懐いてくれたと性的関心に目覚めるケースも少なくありません。実際、教員の約10%は小児性愛者と推測され、一般的な統計に比べて割合が高いことが知られています。ほかにも、海外の統計では小児性愛症と診断された人の約80%以上は幼少期に性的行為を含む虐待を受けていたとのデータもあります」
人によって発症に至る要因はさまざまだが、小児性愛症だからといって、すべての人が性犯罪を犯すわけではない。しかし、依存症なので自身の欲求に抵抗できない人もいる。近年は子供に対する性加害報道などが大きく報道されるケースもあり、「このままでは自分も子供に性加害を加えてしまうのではないか」と悩みを抱えながら過ごす小児性愛者も少なくないという。治療が必要な場合も多い。
次回は、ささいなきっかけで事件化した例を紹介する。(つづく)