夏バテを防ぐ食事術…カギは「タンパク質」にあり

公開日: 更新日:

 冷えの解消には、タンパク質の摂取が効果的だという。タンパク質は「食事誘発性熱産生量」が高く、食事で吸収したカロリーのうちタンパク質は約30%がエネルギーとして使われる。炭水化物は約6%、脂質は約4%しか使われない。

「つまり、同じ量の食事を食べたとき、タンパク質はそれだけすぐに熱を産生するので、冷えの解消に効果的なのです。タンパク質には動物性と植物性があってどちらも有効ですが、肉や魚などの動物性は筋肉の材料にもなるため、長期的に見れば筋肉量を増やして冷えを防ぐのに良いといえます」

 動物性の中でも、とりわけ鶏の胸肉は疲労を回復する効果が科学的に確認されている。疲弊した自律神経を修復したり、疲労の原因となる酸化ストレスを軽減する抗酸化作用がある「イミダペプチド」が豊富に含まれている。

「1日200ミリグラムを約2週間摂取し続けると抗疲労効果があることが臨床試験でわかっています。1日100グラム食べれば、1日の必要量を摂取できます。また、タンパク質は体内に蓄積できないので、常に消費されています。タンパク質が枯渇すると、自分の筋肉を分解してアミノ酸を作って補う仕組みによって筋肉量の低下につながるので、タンパク質が減っている朝に摂取するのがおすすめです」

 夏バテを防いで猛暑を乗り切るには、朝にしっかりタンパク質を取る食事を心がけたい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    悠仁さんの成人会見は秋篠宮家の数々の危機をいっぺんに救った

  2. 2

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  3. 3

    「ホラッチョ!」「嘘つき!」とヤジられ言葉に詰まり、警察に通報…立花孝志はミルクティーが手放せず

  4. 4

    下半身醜聞・小林夢果の「剛毛すぎる強心臓」…渦中にいながら師匠譲りの強メンタルで上位浮上

  5. 5

    備蓄米放出でもコメ価格は高止まり…怪しくなってきた農水省の「実態把握」

  1. 6

    フジテレビの資金繰りに黄信号…9割超もの広告スポンサー離脱、CM再開も見通し立たず

  2. 7

    “勝ち組”は中澤、辻、藤本…「モーニング娘。」たちの明暗

  3. 8

    日テレ「さよなら帝国劇場」でわかったテレビ軽視…劇場の階段から放送、伴奏は電子ピアノのみ

  4. 9

    備蓄米放出でもコメ高騰は抑えられない!「コシヒカリ」応札集中確実…得をするのは自民の“大票田”のみ【上位10品目リスト付き】

  5. 10

    悠仁さま「人々の幸せを願い」成年会見で高まる将来への期待…愛子さまの“国民と苦楽を共に”との比較も