デジタル社会どう目を守る(1)長時間の利用で子どもが「スマホ斜視」に
近藤先生によると、近視の増加以外にも、内斜視(視線が内側にずれる)やドライアイのリスクも高まるそうです。
「スマホやゲーム機では夢中になって画面を見るのでまばたきの回数が少なく、目を大きく見開く傾向にあり、ドライアイが起こりやすくなります。また、スマホを長時間、近い距離で見続けた子どもが内斜視、いわゆる“スマホ斜視”になるケースもあり、スマホを使う時には見る距離と時間に気をつける必要があります」
2021年から小中学生に1人1台のパソコンやタブレットが支給され、学校でもデジタル教育が進められています。授業でもデジタル機器が当たり前という時代、子どもの目の健康を守るにはどうしたらいいのでしょうか。
この問題に取り組んでいる日本眼科医会では、子どもにも理解しやすい漫画などで近視の予防法を公開しています。その内容を簡単にまとめると──。
①スマホなどの端末は画面から30センチ以上離す②画面を見続けるのは30分まで。1回は20秒以上遠くを見る③外で遊ぶ、運動するといった戸外活動を2時間は行う。