掃除中に背筋を伸ばしたら腰痛としびれ…歩くのもつらい中で老老介護

公開日: 更新日:

「2年前、掃除をしている時に背筋を伸ばしたら、強い腰痛とともに左下脚にしびれが走って……」

 こう訴えるのは、81歳の女性。腰痛としびれで歩行も困難な状況の中、同年代の旦那さんの介護をなさっているとのことです。

 昔から腰痛持ちで、6年前に胸椎を圧迫骨折。3年前に自宅の引っ越しで荷物を運んだ時、腰の調子がグッと悪くなったと話されました。

運動量が多くなると腰痛がひどくなります。整形外科で痛み止めの注射や点滴を打ってもらったり、薬をもらったりしましたが、痛みが和らぐ程度です。鍼灸院にも行ったことがあるんですが、その時はいいものの、すぐに調子が悪くなります」

 MRIの結果は、腰椎変性すべり症の診断となりました。すべり症は原因別に大きく3つに分けられます。生まれた時から背骨の発達に問題がある「形成不全すべり症」、本来であれば固定されている椎骨が外れてしまう「分離すべり症」、加齢などによる椎骨の劣化が原因となる「変性すべり症」です。

 中でも「変性すべり症」が症例としては最も多いとされています。主な症状はこの患者さんのように、腰痛や下肢のしびれ。さらに安静時には無症状のことが多いのですが、長時間歩くと腰痛となり歩行障害となることも挙げられます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ