体の中にはボルトが12本…山口いづみさん腰椎すべり症との苦闘を語る
鍼や整体、カイロプラクティックなど、ありとあらゆるものを試しましたが効果はありません。腰は右に傾いて、体のラインが出るドレスや着物が着られなくなりました。それでも、昨年のクリスマスライブの日は朝から痛み止めを飲み続けてステージに立ちました。中止を考えなかったのは、何か目標がないと張りがなくなって、姿勢をキープしようと努力しなくなるからです。
30代後半から通っている整形外科の先生から、「腰の手術は必ず治るとは言い切れないし、神経が集まっているところなので、歩けなくなるリスクもゼロではない。手術は最終手段にしましょう」と言われてきました。なので、ギリギリまで耐えてきたのです。
杖を使ったことはなく、「痛い」とか「つらい」という言葉も周りの方々に気を使わせてしまうので一切言わず、ずっと“普通”を装っていました。マネジャーにすら相談したことはありません。
■10歩しか歩けなくなったとき限界を感じた
でも10歩しか歩けなくなったとき、限界を感じたんです。精いっぱいでした。これ以上、このままでは人生が楽しめない。