体の中にはボルトが12本…山口いづみさん腰椎すべり症との苦闘を語る
誘っていただいても旅行にも行けない。残された時間が何年か分かりませんけれど、こんなに痛い思いをして、悲鳴を上げながら暮らすのは嫌だと思い、それで手術に踏み切りました。
大学病院でよく調べていただくと、腰椎すべり症のほかに「脊柱管狭窄症」と「腰椎椎間板ヘルニア」も併発していて、先生に「よくここまで頑張ってきましたね。こんな状態で仕事を続けていたとは信じられない」と言われました。背骨の3番、4番、5番が完全にズレてしまって、骨と骨の間の神経が行き場をなくしてとぐろを巻いている状態だったようです。
手術は怖いですけれど、執刀の先生が「リスクはあるけれど、痛くない生活を与えてあげたいと思う」と言ってくださったので、信じてお願いしました。痛すぎる状態だったので「今より悪くなることはない」と思ったのも正直なところです。
手術はスケジュールの関係でその大学病院ではなく、先生が週1回出張している人工関節と腰椎の専門病院で行うことになりました。幸い、内臓疾患などがないという条件に該当したので転院がかない、なんとか7月のステージに間に合わせることができました。