著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

ドライアイに効く意外な特効薬…「大笑い」が目を潤す

公開日: 更新日:

「笑い」という動作には、下腹部に力を入れ、息を短く吐くことを繰り返す、腹式呼吸の要素が含まれています。そのため、大声で笑うことを繰り返すと体内の二酸化炭素が効率よく排出され、より多くの酸素を取り込みやすくなります。このような笑いがもたらす呼吸への影響から、健康面でも有益な効果が期待できるのではないかと考えられてきました。

 そのような中、ドライアイ(目の表面が乾きやすくなる病気)に対する笑い体操の有効性を検討した研究論文が、英国医師会誌に2024年9月11日付で掲載されました。この研究では、18~45歳のドライアイ患者299人が対象となりました。被験者は、笑い体操を1日に4回行うグループと、ヒアルロン酸の点眼液を1日4回点眼するグループにランダムに振り分けられ、目の乾き症状(100点満点で評価=点数が低いほど症状が改善)が比較されています。

 なお、笑い体操は「ヒーヒーヒー、ハーハーハー、チーズチーズチーズ、チークチークチーク」といったフレーズを大声で30回繰り返し、少なくとも5分間にわたって実施するよう指示されました。また、ヒアルロン酸には目の乾燥を和らげる効果が知られており、ドライアイに対する標準的な治療薬として広く使用されています。

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