歯科インプラントやっていい人ダメな人(2)「インプラントは楽」は誤解

公開日: 更新日:

 一方でデメリットは、「高額」「治療期間が長い」「全身状態が良くないとうまくいかない」。

「インプラントをしたい場所に良質な骨がないとできないこともあり、骨量が足らないときは骨を増やすGBR(骨誘導再生法)といった骨造成手術が必要となります。これには新たに費用がかかります。インプラントは装着したら終わりではなく、メンテナンスが非常に重要。それができなければ、歯肉炎を起こしたり、骨が吸収されたり、インプラントに取り付けた人工歯が壊れたり、外れたりすることもあります」

 2012年の海外の報告では、10年間持ったインプラントが95%あったとされている。100%ではないのだ。

「インプラントは異物なので天然の歯よりも防御機構が劣っています。『インプラントは楽』というのは誤解。年齢や認知機能によっては、取り外して管理できる入れ歯の方が合っている場合もあるのです」

 インプラント後、以前より快適な生活となれば、払った金額や要した時間を惜しいと思わないだろう。デメリットを理解した上で、それでもインプラントを選ぶかどうかなのだ。 =つづく

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」