高齢者は「体重」が重要…標準を下回ると死亡リスクが急上昇

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 実家に帰省したら親がずいぶん痩せていた──。年末年始、そう感じた人もいるのでは? 高齢者の「痩せ」は寿命にも関係する。首都圏で最大規模の在宅医療専門クリニックを運営する「医療法人社団悠翔会」理事長・診療部長の佐々木淳氏(顔写真)に話を聞いた。

「標準体重を下回ると死亡リスクが急激に上がるということは、統計的に示されています」(佐々木理事長)

 65歳以上のBMI(体重と身長で計算する体格指数)と総死亡リスクを調べた国内の研究では、BMI16未満の女性の死亡率は、20~22.9の2倍以上という結果が出ている。

「年齢に関係なく、栄養を十分に取っていれば体重が増えます。つまり、低体重であるということは栄養が取れていないということ。アメリカの高齢者病院で行われた研究では、入院患者の栄養状態を良好、At risk(潜在的に危険な状態)、不良に分け、入院後の生存曲線を調べたところ、栄養状態が良好な人は3年後、約8割が生存していました。栄養状態が悪いほど生存率は低く、栄養不良の群は良好に比べて4分の1程度でした」

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