高齢者は「体重」が重要…標準を下回ると死亡リスクが急上昇
在宅医療を受けている人の大半は、救急搬送や入退院を繰り返し、衰弱していく。その間に使われる薬は病気治療に必要だが、高齢者においては食欲低下・摂食嚥下障害・低栄養を起こすデメリットも大きい。また、口で食べられず咀嚼や嚥下に配慮した食形態になると、ほとんどが低栄養になる。回復力に乏しいため、入院すると長引き、体のさまざまな機能が低下し、退院後も介護度が増し、また入院となったまま最期を迎えることになる。
「年を取ると必要なエネルギーが確保できず、どうしても痩せてしまう。食事が足りない人もいれば、慢性疾患でエネルギー消耗が大きい人もいます。不足しているエネルギーを確保し、標準体重を下回らないようにしてほしい」
■摂取すべきはタンパク質よりも熱量
今はピンピンと元気な親でも、高齢者の場合、ちょっとした風邪や転倒で状況が一変する可能性が高い。
痩せ気味の親なら「標準体重を下回らない。目指せ標準体重クリア」は親本人はもちろん、我ら子どももしっかり頭にとどめておくべき。