【ハローライト】電球の「オン」「オフ」が元気のサイン
IoT電球は「明るく照らす」という本来の役割に、さまざまな機能を付加した電球のこと。このIoT電球を用いた見守りサービスが「ハローライト」だ。開発した「ハローテクノロジーズ」代表の鳥居暁氏が言う。
「『ハローライト』は当初、別の目的の電球として開発しました。GPSが届かない施設内や地下空間などで位置情報を提供する目的でした。しかし残念ながらその需要はあまりなかったんです」
ある時、福祉関係者との会話で、電球を活用してさりげなく見守りができるのではないかという話が出てきた。鳥居氏の頭には、すぐにそのイメージが浮かんだ。
「遠くの田舎にある実家の電球の点灯が、ハローライトなら都会にいても分かるかもって。それをきっかけに、改めて高齢者の見守りを意識したシステム開発をスタートさせました」
当初の「ハローライト」は電球以外にも通信装置が必要で、セットアップの手間がかかった。電球と通信装置を一体化できればいいが、電球内が高温になるため、かなりの難題。「一番苦労した点ですね」と鳥居氏が言う。試行錯誤の末、電球の一体化に成功し、かつ初期版より値段を下げた現商品が出来上がった。