介護の現場で接する人たち…知っていると役立つ3つの専門職
病院で接する専門職の代表格といえば医師と看護師。昔からあるなじみ深い職業なので、高齢の親でもその違いや役割は理解しているはず。では、介護にまつわる専門職についてはどうだろう?
たとえば、骨折などで回復期リハビリテーション病棟に入ったとしよう。当然のことながら、担当の医師と看護師がいて、入院初日、あるいはその前の相談段階から本人や家族と会っているはず。
ただ、実際にリハビリを行っていくうえで接するのは別の専門職になる。おそらく、入院初日に担当になる人たちが次々に挨拶に来て説明をしてくれるだろうが、高齢者はなかなか覚えきれない。それで困ることはないとしても、家族まで同じだと、いざという時に具体的な相談がしづらい。できればリハビリの様子を見学させてもらいながら、次の3つの専門職の仕事を把握するよう心掛けたい。
■理学療法士
病気やケガ、加齢などで体の基本的動作がうまく行えない人に対し、体操や電気刺激、マッサージなどでリハビリを担当する。つまり、筋力やバランスの強化、持久力の向上などを訓練し、歩いたり寝返りをうったりなど、生きていくための基本的動作の回復を図るためのスペシャリスト。