2025年の花粉症対策…症状悪化回避のポイントは初期療法&鼻粘膜ケア
■鼻をいじる癖はNG
花粉症対策の基本は〈表〉の通り。見落とされがちなのが「自分の症状に合った花粉症の治療薬を使う」の項目だ。抗ヒスタミン薬は花粉症の症状全般に有効だが、鼻詰まりが強い場合は、抗ロイコトリエンや鼻噴霧用ステロイドをプラスした方がいい。
花粉症は、花粉(異物)を排除しようとする免疫システムの過剰反応で起こる病気だが、過敏性の病気でもある。
「熱いラーメンを食べる時、湯気で鼻水が出てティッシュではなをよくかむ人と、そうでない人がいるでしょう。これは過敏性の違いが関係しているのですが、花粉症も同様で、鼻粘膜が傷ついていたり炎症を起こしていたりして過敏になっている人では、そうでない人に比べて花粉症の症状が重くなります。花粉症治療では、鼻粘膜に対するアプローチも不可欠です」
「花粉症から慢性副鼻腔炎を引き起こす可能性がある」と前述したが、逆に慢性副鼻腔炎がある人は花粉症の症状が強く出る。鼻をいじる癖がある人も要注意。鼻粘膜が傷ついて炎症を起こしていると、やはり花粉症の症状が強く出る。鼻うがいは鼻詰まり・鼻水・鼻のムズムズ感の緩和に効果的である一方で、やりすぎると鼻の粘膜を傷つけてしまう。