2025年の花粉症対策…症状悪化回避のポイントは初期療法&鼻粘膜ケア
「早めに抗ヒスタミン薬を使い始めることでヒスタミン受容体が変化し、ヒスタミンと受容体が結合しづらくなります。結果、症状を抑えられるのです」
東京都在住の男性(50代)は「初期療法の効果は想像以上」と話す。2023年末に慢性じんましんを発症し、以来、医師から処方された抗ヒスタミン薬を毎日服用。図らずも花粉症に対しては初期療法となり、24年の花粉症のシーズンは平常時とほぼ同様に過ごせた。花粉症の症状がひどくなってから抗ヒスタミン薬を飲んでいた時は、くしゃみと鼻水がひどく、夜は鼻詰まりで熟睡できなかった。
「『薬の副作用が嫌だから』などの理由から、我慢できなくなるギリギリまで薬を使わずに過ごす方もいます。しかし症状がひどくなってから薬を使うと、効果を実感できるまで時間がかかります。また薬の種類が複数必要になることも多い。さらには花粉症から慢性副鼻腔炎や後鼻漏を引き起こす可能性もあります。花粉症であることがわかっているなら、早めの対策を強くお勧めします。現在の花粉症治療薬(抗ヒスタミン薬)は、強い眠気や口の乾きといった副作用はほとんどありません」