花粉症や風邪が引き金に! 鼻水が喉に流れ込む「後鼻漏」に要注意

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・食べても味を感じられない。

 後鼻漏は、風邪やアレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎などによって引き起こされる。副鼻腔(鼻の奥)の炎症で鼻水が過剰に分泌され、喉に流れ込むようになるのだ。

「そのまま治療せずに放置すると、細胞に傷がつき、本来は細胞の中からは出てこないDAMPs(細胞の危機を知らせる信号)という成分が放出されます。すると免疫細胞がDAMPsを抑えるために攻撃を行い、また新たに炎症が起きる。これが繰り返され、後鼻漏の慢性化につながる。炎症は副鼻腔から上咽頭(鼻と喉の間)まで広がってしまい、そうなると自然治癒は難しい。後鼻漏を疑う症状があれば速やかに耳鼻咽喉科を受診し、慢性化させないことです」

 後鼻漏と診断されれば、細菌感染を鎮めるための薬物治療が行われる。一時的な後鼻漏であれば、薬の正しい服用で1~10日で治る。

■慢性化すると手術

「それでも治らなければ抗生物質や消炎剤の種類を替えながら様子を見ます。何度も繰り返し、半年を越えても症状が治まらないようならば慢性化が疑われる。こうなると外科的な処置、つまり手術を検討する段階に入ります」

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