専門家「アテにならず」 南海トラフ“発生確率80%”の意味
こうなると、何のための調査研究なのかすら分からなくなってしまう。首都圏に差し迫っている大地震も、海溝型の予測は出しているものの、内陸型には知らぬふりだ。
「首都圏は内陸型と海溝型の2つのタイプの巨大地震が重なったエリアになります。たとえば1923年の関東大震災は相模トラフ沿いの海溝型地震ですが、それとは別に内陸型の地震も起こる可能性は高い。ところが現状は、そのどちらについても、どれくらい危険が差し迫っているのかなんて、まったく分かっていないわけです」(島村氏)
政府の調査はアテにならないし、まずは自分たちで備えるしかない。