野草の味を教えてくれた祖母 棕櫚の葉を束ね箒まで作った
野草の味を僕に教えてくれたのは、大正生まれの母方の祖母だった。子どもの頃には山へ行って、ワラビは茎の下の方から上の方へと指でつまみながら曲げていき、ポキンと折れるところで摘むのだと教わった。手を後ろに組んだ祖母について、のんびりと九州の山道を歩いた記憶が懐かしい。
祖母…
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