ペットの便がおかしい 検便は持参せず受診先で直性採取すべき理由

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 それらを確認できて細菌性胃腸炎なら、治療は抗生物質ですが、多くは注射です。もう一度、ワンちゃんやネコちゃんを連れて来てもらう必要があります。

 金魚や亀を飼っていて水槽があったり、散歩の途中にたまり水があったりして、そういう水を飲むと、ジアルジアと呼ばれる原虫が寄生、下痢が止まらなくなることがあります。その便を持参されても、乾燥していると、独特な動きを確認できないばかりか、最悪の場合、まったくいないように見えてしまうのです。便の持参のみでは見落としの原因となります。

 ジアルジアの場合は、一般的な下痢の治療では治りません。通院しながら、駆虫薬を5~8日投薬します。

 獣医師が便を検査するとき、直接直腸から採取します。そうすれば、乾燥のリスクはゼロで、原因となる細菌や寄生虫がいないリスクも、それらの動きが悪いリスクもなく、最も有効です。

 こうしたことがあるため、便の異常があるときは、ペットと一緒に受診することが重要です。ちなみに、一部の動物病院では、検便に「浮遊法」という方法を使用している施設があるようですが、手間賃を上乗せするための方便でしかなく、まったく無意味。寄生虫の確認は、顕微鏡での観察で十分です。

(カーター動物病院・片岡重明院長)

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