自民派閥「政策集団へ移行」は国民置いてけぼりの“言葉遊び”…《今まで何だったの》噴出の必然

公開日: 更新日:

二階氏も「私は二階派という認識は全くありません」と国会答弁していた

「派閥」を「政策集団」と表現していたのは岸田首相だけではない。

 2009年3月17日の参院経済産業委員会。野党議員は「政治にはコストが掛かる」とした上で、当時、経産相だった二階俊博氏(84)にこう質問。

自民党の中での、小なりといえども大変な政策集団、昔は派閥と言いましたけれども、政策集団をお持ちになっている二階大臣からすれば、やっぱり政治資金というものを何らかの形で集めなければ政策集団も保持できないと。かつて私も安倍先生の下で、清和会の政策集団におりましたとき……」

「二階派」や「安倍派」について、わざわざ「政策集団」としたうえで質問し、二階氏もこう答弁していた。

「派閥は嫌ですよと、我々は少なくとも、役に立てたか立てなかったかは別として、派閥解消ということをお互いにみんなで叫び合ってきたわけです。(略)マスコミの皆さんも我々のグループのことを二階派なんて勝手に報道しているんですが、私は二階派という認識は全くありません」

「政策集団」として活動してきたはずの「派閥」が、新たな「政策集団」に移行する……国民も理解不能だろう。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

  3. 3

    パワハラ騒動で楽天退団 安楽智大の去就どうなる? 兄貴分・田中将大の自由契約で話題沸騰中

  4. 4

    過去最低視聴率は免れそうだが…NHK大河「光る君へ」はどこが失敗だったのか?

  5. 5

    田中将大獲得に及び腰なのは《復活うんぬん以前の問題》…“外野”がフォローするほど現場との温度差浮き彫り

  1. 6

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 7

    巨人が“大山資金”で怒濤の上積み…FA石川柊太争奪戦で5球団「3年6億円」横一線の均衡破る

  3. 8

    《次の朝ドラの方が楽しみ》朝ドラ「あんぱん」の豪華キャストで「おむすび」ますます苦境に…

  4. 9

    フジテレビ『ザ・ノンフィクション』で注目された50代男性の裏話と結婚できる中高年の境界線 

  5. 10

    石破政権を直撃!岩屋毅外相につきまとう「100万円」疑惑…米国発カジノ汚職で再燃