自民派閥「政策集団へ移行」は国民置いてけぼりの“言葉遊び”…《今まで何だったの》噴出の必然
二階氏も「私は二階派という認識は全くありません」と国会答弁していた
「派閥」を「政策集団」と表現していたのは岸田首相だけではない。
2009年3月17日の参院経済産業委員会。野党議員は「政治にはコストが掛かる」とした上で、当時、経産相だった二階俊博氏(84)にこう質問。
「自民党の中での、小なりといえども大変な政策集団、昔は派閥と言いましたけれども、政策集団をお持ちになっている二階大臣からすれば、やっぱり政治資金というものを何らかの形で集めなければ政策集団も保持できないと。かつて私も安倍先生の下で、清和会の政策集団におりましたとき……」
「二階派」や「安倍派」について、わざわざ「政策集団」としたうえで質問し、二階氏もこう答弁していた。
「派閥は嫌ですよと、我々は少なくとも、役に立てたか立てなかったかは別として、派閥解消ということをお互いにみんなで叫び合ってきたわけです。(略)マスコミの皆さんも我々のグループのことを二階派なんて勝手に報道しているんですが、私は二階派という認識は全くありません」
「政策集団」として活動してきたはずの「派閥」が、新たな「政策集団」に移行する……国民も理解不能だろう。