地震大国・台湾の揺れは「フィリピン海プレート」の影響 日本南西部で起こる地震の“きょうだい”
その意味では、日本で発生が恐れられている南海トラフ地震や首都圏直下型地震と同じものなのである。台湾中部では1999年の集集地震(M7.3)で死者行方不明者2500人を超える犠牲者を生むなど甚大な被害が出た。この地震のあと、被害の様子を見て、それまでは震度6までしかなかった震度階に台湾気象庁は7を足した。
台湾では日本と同じ震度階を使っている。厳密に言えば、震度6までは日本でかつて使われていた0から6までの震度階で、その後に集集地震以来独自に震度7を足したものだ。
日本は大被害を生んだ福井地震後の1949年に震度7を加えた。その地震は福井地震(1948年)。Mは7.1。川の柔らかい堆積物がたまった福井平野の北部では98 から100%もの家が倒壊してしまった町や村もあった。
一方、世界の多くの国では「国際震度階」を使っている。これは12段階で、日本の震度階とは違う。
国際震度階はメルカリ震度階とも言われ、1884年にイタリアの火山学者ジュゼッペ・メルカリによって考案されたものだ。