路上飲酒規制は広がるのか? 渋谷区に続き新宿区も条例制定へ…都の他自治体にも聞いた

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外で飲むこと自体が問題なのではない

 世田谷区の下北沢駅周辺では、若者が路上で飲酒する姿が見られる。区の広報広聴課はこう話す。

「下北沢は街そのものが比較的小規模で、来街者の数もそこまでではない。大きな問題は確認されていないので、パトロールなど現状の対応を続けていきます」

 知る人ぞ知る「路上飲みスポット」とされる上野駅周辺はどうか。

「路上飲酒をする人がいるとは聞いていますが、特段苦情が来ているわけではないので、今のところ規制などは考えておりません」(台東区生活安全推進課)

 池袋駅が位置する豊島区の防災危機管理課は「路上飲酒の苦情はそこまで寄せられておらず、交通の妨害や人通りの迷惑になっていた場合には声をかけている」と、路上飲酒自体を規制する考えはないようだ。

 新宿区も規制にこそ踏み切ったが、「ハロウィーンで人が集まるので、飲酒によっておこる事故を防止することに主眼を置く」(総務部危機管理課)と、あくまで場所と時期を考慮しての措置だと説明した。

 どの自治体でも共通していた認識は、路上飲酒そのものを過度に問題視しているのではなく、大勢が集まったうえで、飲酒によって引き起こされる迷惑行為こそが問題であるということだ。お花見など、外気にあたっての飲酒は魅力もある。節度をもって楽しみたい。

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