石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが
4選した山根氏は「当時の録音が出てきた」として、21年6月に石丸氏と市を相手取り、名誉毀損の損害賠償を求めて広島地裁に提訴。昨年12月の判決では「石丸氏の発言や投稿は真実とは認められず、山根市議の社会的評価を低下させ名誉を傷つけた」などとして市に33万円の賠償を命じたが、双方が控訴していた。
石丸氏は市長としてのペナルティーを免れていることから、どこ吹く風のようだが、知事選後の戦略は練り直し必至だ。
「告示前の情勢調査で、石丸氏は小池氏と蓮舫氏から大差をつけられていましたが、唯一2人に勝っていたのが衆院東京7区(港区、渋谷区)。区割り変更により新設された選挙区で、石丸氏が共感を呼べそうな意識の高い若者や富裕層が多い。今秋にも解散・総選挙が見込まれる中、ここに無所属で立つともっぱらです。自民党からは丸川珠代参院議員が鞍替えするものの、裏金事件で嫌われている。立憲民主党の前職、日本維新の会の現職も立ちますが、2人とも選挙に強いとは言えず、勝機はある。当初から知事選は顔見世興行で、国政進出が本命なのです」(永田町関係者)